「海を守る若き漁師達の取り組み」

日本における「アマモ」南限生息海域と言われる南薩一帯の海。
近年その数が激減していました。
アマモの群生域「アマモ場」の保全活動に取り組む
山川町漁協 青年部会代表「かわばた ともかず」さん。


アマモ場は、潮の流れを和らげ、外敵からの隠れ場として、魚やイカなどの産卵場所や、
稚魚の生息場所ともなっています。
しかも窒素や「リン」を吸収し、水質を浄化する役割を果たし、
さらに「アマモ」の葉を微生物が分解することによって、
貝やエビ、カニなどの餌となり、それを魚が食べるという、
沿岸部の生態系に欠かすことのできないもの、それが「アマモ」なんです。
アマモは水深1〜2mの海底に根を張りながら繁殖する。
「海藻」ではなく,花を咲かせる種子植物の仲間の「海草」。
漢字では「甘藻」と書きます。
しかし、沿岸の埋め立て、護岸工事、水質汚濁のよって、その「群生海域」が激減。
さらなる環境悪化を招き、漁獲量の減少につながっているといわれています。
山川町漁協青年部会が行っている「アマモ」の保全活動は、
主に、大潮の時に種をとり、また大潮の日に種を海底に沈める。
まるで、田植えのような作業なんです。
普段は海に出て船の上から魚を獲っている漁師さん。
しかし「アマモ」の保全活動は、船を下りて手作業でアマモの種を植えるんです。
年々減り続ける漁獲量への危機感と、自分たちにできることは何か。
この想いから、全ては始まったといいます。
山川町の漁師の皆さん、平均年齢は 62歳。最高齢は82歳。
もちろん現役で漁に出ている大ベテラン。
そんな高齢化が進む漁師さんの世界において、
40歳以下の若手は、とても貴重な存在なんです。
40歳以下、わずか7名で取り組む、山川町漁協青年部会の「アマモ保全活動」。
果てしない大海原に立ち向かうのではなく、目の前の「アマモ場」を守り、
少しずつ増やしていく。
これが、明日の漁業のためになると信じて取り組んでいるんです。
しかし、この取り組みは、何より理解し、賛同してもらうまでが大変だったようです。
2009年、国連環境計画(UNEP)報告によると、
全世界から1年間に排出される二酸化炭素量72億トンのうち、
海全体で吸収される量は22億トン。
そのうちの4億トンあまりが「アマモ」や「ヨシ」などの「藻場」「干潟」
「マングローブ」による海洋植物によって吸収されていると発表されました。
もちろん、詳しい特徴や効果は、現在も研究中です。
そこで、日本の海岸線総延長は 約35000キロ。
国土面積で比較すると、先進国でも最大級。
これを活用できれば、温室効果ガス削減の切り札になると言われ、
これまで培ってきた「干潟」や「アマモ場」の再生技術を使い新興国を支援すれば、
海の環境改善に大いに役立ち、新たなビジネスにつながる可能性も秘めているといいます。
これこそが、今注目される「ブルーカーボン」構想。
今こそ、「藻場保全」の取り組みを加速させる時なんです。

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