梅雨の食中毒予防。

梅雨の頃。湿度が高くなり、気温も上がるこの時期。
食べ物が痛みやすく、食中毒にかかりやすい要注意の季節の到来です。
梅雨の食中毒予防。“かごんま”おばあちゃんの知恵袋をリサーチ。


食中毒発生の2割以上が、毎年家庭の食卓で起こっています。
その時、批判の矛先は、材料を販売したスーパーや生産者に向けられます。
でも、その原因の全てがそこにあるわけではありません。
昔から受け継がれてきた食中毒を起こさない台所の知恵をキチンと実行していれば、
防ぐことが出来る場合も多いといいます。
鹿児島女子大学「福司山 悦子」名誉教授に教えてもらいました。
細菌が繁殖する3大条件。
?栄養・・・
人にとって栄養となる食品は、細菌にとっても栄養源。
調理器具に着いた食品の「残渣」や汚れが細菌にとっての栄養源となるんです。
?水分・・・
細菌は食品中の水分を利用して増殖します。
キレイに洗い終わった後の調理器具や食器の水分を、清潔な乾いたタオルで拭き取るだけでも、その繁殖能力を抑えることができます。
?温度・・・
ほとんどの細菌は、10〜60℃で増殖、36℃前後で最もよく繁殖します。
これから外気温は上がり続け、火を使う台所では36℃をゆうに超えてしまいます。
夏の台所は、細菌の繁殖条件の全てを満たしているんです。
料理をする前、材料の下ごしらえから食中毒予防は始まっています。
「ジャガイモ」「ニンジン」「ゴボウ」など、土や泥の付いた野菜は、
調理台やまな板に載せる前に、新聞紙や広告の上で泥や土を落とし、乾いたまま皮をむく。
剥き終わり、さっと洗ったものを、初めて「調理台」や「まな板」に乗せて調理を始める。
土や泥に着いた菌を取り除き、しかも剥いた皮など生ゴミを濡らすことなく処分できる。
これだけでも、かなりの食中毒リスクを抑えることができるんです。
しかも、水分を含まない生ゴミは焼却するときにも、燃料を余分に使わなくてすむ上に、
濡れていない生ゴミはニオイもほとんどない。
食中毒予防の入り口は、まさに「エコクッキング」にありました。
調理開始。
肉と魚、野菜などを「まな板」で切り分けるとき、一つの面だけで調理をしてはいけません。
肉や魚のドリップが付いた「まな板」で野菜を切れば、菌が野菜についてしまうんです。
100円ショップで手軽に買うことができる小さめの「まな板」を数枚使い分けることで、
食中毒予防になるんです。
先生は、飲み終わった牛乳パックを洗って解体し乾かしたものを、
肉や魚用のまな板代わりに使っているそうです。
使い終われば気兼ねなく捨てることができ、ゴミとして捨てるものに、
もう一度仕事を与えることができる、まさに「エコ」な知恵ですよね。
食中毒原因菌の一つといわれる「腸炎ビブリオ菌」は、海水の中に生息していて、
主に魚介類やその加工品に付着して、食中毒がおこる傾向が高くなっています。
特に海水の温度が20℃以上になると大量に増殖します。
そのため、海水温度の高い夏は、沿岸で獲れた魚介類に
「腸炎ビブリオ」が付着している可能性が高く、
加工や運搬において間違った取扱いをすることで菌が増殖するんです。
それは例えば、魚を買ってから冷蔵庫で冷やすまでに常温に長く置いておくと、
あっという間に菌が増殖します。
これは1個の菌が10分で2個に、37度以上であれば、
1個の菌が3〜4時間で1000万個に増殖するという、爆発的な増殖力。
買い物をするときは、最後に魚を買い、冷蔵庫に入れるまでは、氷などで冷やしながら、
速やかに持ち帰って、すぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。
さらに調理過程でも、手や「まな板」「包丁」など、調理器具を介した
「生野菜」の二次汚染による食中毒もあって、
毎年6〜10月にかけて、特に多く発生しているんです。
そんな「腸炎ビブリオ」も、この方法で撃退できるといいます。
「ほうれん草」やブロッコリーの「ゆで汁」。使い終わった後ただ捨てるのではなく、
使った軽量スプーンや包丁をその中に入れて「煮沸消毒」する。
そして「ゆで汁」を「まな板」に両面たっぷりかけて、まな板の煮沸をする。
実に無駄がなく、調理の過程でできる、簡単な消毒方法ですよね。
作り置きに注意!
カレーや「味噌汁」などをコンロの上等に一晩置いておくと、確実に菌が繁殖します。
作ったカレーは、小分けして冷凍しておきましょう。
味噌汁は、朝と夜の分をまとめて作るのではなく、
その時食べる分だけ小鍋で作るようにすれば、食中毒の心配はありません。
「下ごしらえ」「調理の手順」「食事の仕方」「後片付け」。
食中毒予防は、昔ながらの台所の知恵の中にたくさんあります。
細菌性食中毒の件数は食中毒全体の70〜90%。
ということは、菌の繁殖を抑えることで、ほとんどの食中毒リスクを回避するできるんです。
では、食中毒を防ぐにはどういうことに気をつけたらいいのか。
?「買うとき、生鮮食品は新鮮なものを買って、早く持ち帰る」。
?「調理や食事の前に石鹸などで手をよく洗う」。
?調理器具は清潔にし、なるべく熱湯消毒する。肉、魚、野菜などは別々に洗う。
?「調理するときは、十分に加熱する」。
?「調理したらすぐに食べ、室温で長く放置しない」。
?「残った料理は、清潔な食器で保存する」。
平成19年から21年までの全国調査で、鹿児島は「食酢」の消費量と販売量が、
ともに上位を占めているそうです。そこには鹿児島の気候風土が大きく関わっていました。
鹿児島では、刺身を食べるとき、刺身醤油以外に「お酢」をたっぷりかけて食べます。
これは「お酢」の持つ高い制菌力・殺菌力を利用した、南国鹿児島ならではの食べ方なんです。
南国鹿児島で実践されてきた食中毒予防対策。
ぜひあなたの暮らしに役立ててください。

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