鹿児島の桃の節句「ひな祭り」

鹿児島にも「お雛様」はありますが、人形師が作る立体的な人形を飾るのは
島津家などの特に位の高い一部の武家だけ。
一般的には江戸時代に発生した「薩摩糸ひな」が主流でした。


しかし、これはなんとも素朴なお雛さま。
戦前まで「女の子が生まれた家」に贈る習わしがあり、
「桃の節句」には、贈られた「糸ひな」をズラリと飾っていたそうです。
今ではその風習は途絶えていますが「糸ひな」だけは生き残り、
昔ながらの手法でつくられているんです。
枕崎の港町の極一部だけに伝わる、枕崎の「吊るしひな」。
そのルーツは、なんと福岡県の柳川市にあるといいます。
33体の「よもんこ」を毎年一体ずつ海に流すという枕崎の「吊るしひな」。
そこには、「ひとがた」による「穢れ払い」の風習が色濃くのこっていました。
指宿市山川町に伝わる、独特な「ひな壇飾り」。
杉の葉や竹垣で囲った台の上に、本物の浜砂を敷き、
盆栽用の石や松などを飾って浜辺の風景を作る。
そこに生きた「ウニ」「伊勢エビ」「カニ」などを這わせるという「カニハワセ」。
生きた海の幸を這わせるのは、子どもの健康を祈り祝福するためと言われています。
雛段の上の天井から吊り下げて飾った「金助毬」。
その大きさは、小さいものでも直径30cmくらい、大きいもので60〜70cm。
「牡丹に唐獅子」「松竹梅」「御所車」など、「縮緬」に金の刺繍を施した豪華な「布まり」で、郷土玩具の手毬のなかでも、最も素晴らしいものだったといいます。
売る人も買う人も、互いに顔を見ずにこっそり買い求めたという「金助毬」。
家計を助けるために内職の一つとして下級武家の子女が作っていたといいます。
いつの間にか廃れてしまった「金助毬」作りを、鹿児島市の女性が復活させ、
今でも教室を開いているそうです。
阿久根市「佐潟」に伝わる「ヒナジョ祭り」。とても厳しく細かい決まりがあるんです。
「ひなじょ」は、阿久根の中でも「佐潟地区」の出身で「佐潟地区」在住の「長男の父親」で、生後35日から1歳前の「長女」だけのお祭りなんです。
最初に「お婆さん」が赤ちゃんを、後ろ向きの背中合わせにおんぶして、
ハイヤ節の三味線と太鼓のリズムに合わせて踊ります。
次にお母さん、お父さん、おじいさん、そして親族と続いて踊るそうです。
東南アジアから沖縄に伝わったといわれる「オナリ神信仰」。
「オナリ」とは「兄からみて妹」の事を指す言葉で、
沖縄の男性は、遠くに漁へ出るとき、「妹」の身の回りから何かをもらって島を後にし、
漁の安全と大漁を祈ったといいます。
その「オナリ神信仰」が阿久根の「佐潟」に伝わり、
形を変えて「ひなじょ祭り」として受け継がれているといいます。

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