リスナーの皆さん、シネマスケープファンの皆さん
今日の番組はいかがでしたか?
どうぞ、番組後はこちらのブログもお楽しみください。
さて、今回のテーマは「活弁士」
活弁士とは?
活動弁士(かつどうべんし)は、活動写真すなわち無声映画を上映中に、傍らでその内容を解説する専任の解説者。
初期の映画はフィルムに音をつける技術がなかったため、欧米では映画の中に挿入されるセリフや背景解説のショットと生伴奏の音楽によって上映されていました。
日本では言語や文化背景の相違も影響し、上映する際には口頭で説明することが求められていました。
戦前には娯楽が少ない中で映画がその中心を占め、活動弁士もその状況に応じて活躍するようになり、西村楽天、徳川夢声、大蔵貢、生駒雷遊、國井紫香、静田錦波、谷天郎、山野一郎、牧野周一、伍東宏郎、泉詩郎、里見義郎、松田春翠、大辻司郎のような人気弁士も現れるようになり、弁士に対して歌舞伎のような礼賛の掛け声がかかることもありました。
現在でもサイレント映画を上映する映画館は少なからず存在し、その上映のために活動弁士も少なからず存在しています。
現在の活動弁士として、澤登翠とその弟子の桜井麻美、斎藤裕子、片岡一郎、麻生八咫とその娘の麻生子八咫、その他に佐々木亜希子、映画監督と活動弁士を兼業している山田広野、古典作品及び自作アニメに活弁を付ける坂本頼光などが東京を中心に活動しています。また、大阪では井上陽一、大森くみこなどが活動中。
今回の番組ネタ、いかがだったでしょうか?
来週もお楽しみに~。