リスナーの皆さん、シネマスケープファンの皆さん
今日の番組はいかがでしたか?
どうぞ、番組後はこちらのブログもお楽しみください。
さて、今回のテーマは「 ゾンビ映画の歴史 1990年代以降篇」
1980年代の香港映画では、18世紀から19世紀の清朝時代の伝承に由来するゾンビのような中国の妖怪キョンシーが登場し、『霊幻道士』(1985年)で人気を博したキョンシー映画の波が押し寄せましたね。(テンテン可愛かった)
香港のキョンシー映画は1980年代半ばから1990年代初めにかけて東アジアで人気を博し、その大ヒットによって台湾映画『幽幻道士』(1986年)などが製作されることとなったそうです。
一方で、1988年にはアメリカでゾンビ映画『ゾンビ伝説』が製作されてました。
その後、1996年に日本で発売されたサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」や「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」に触発されて、1990年代後半に東アジアでゾンビ映画のリバイバルが始まり、香港のゾンビコメディ映画『Bio Zombie』(1998年)や日本のゾンビアクション映画『VERSUS』(2000年)など、低予算のアジアのゾンビ映画が続々と公開されることとなりました。その後、「バイオハザード」や「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」などのゾンビゲームの世界的な成功に触発され、2000年代初頭には、イギリス映画『28日後…』(2002年)、続編の『28週後…』、映画『バイオハザード』シリーズ、2004年の『ゾンビ』のリメイク版、イギリスのパロディ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)など、欧米のゾンビ映画の新しい波が起こり、ゾンビ映画のリバイバルは世界的なものとなり、これらの映画の成功により、ゾンビ映画というジャンルは1970年代以来見られなかった商業的成功の新たなピークを迎え始めました。
『28日後…』、『ハウス・オブ・ザ・デッド』、『バイオハザード』シリーズ、『ドーン・オブ・ザ・デッド』など、2000年代に制作されたゾンビ映画では、従来のゾンビよりも俊敏で、凶暴で、知的で、強いゾンビが登場します・・・。
これらの新しい高速で走るゾンビは、「バイオハザード」の走る犬のゾンビや、「ハウス・オブ・ザ・デッド」の走る人間のゾンビなど、ビデオゲームが起源となっているとされることもあるそうです。
2010年代後半になると、欧米ではゾンビ映画が衰退し始めました。
一方、日本では、低予算の和製ゾンビコメディ『カメラを止めるな!』(2017年)が予想外の大ヒットとなり、予算の1000倍以上の興行収入を記録して興行史に名を残しましたね。
今回の番組ネタ、いかがだったでしょうか?
来週もお楽しみに~。